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「~させていただく」の使い方に要注意!
2017-06-04
ビジネスメールでうっかり間違えやすい敬語の使い方について紹介します。
パンフレットの入手方法を説明する一文「パンフレットをご覧になられたい方は、こちらからダウンロードの上、ご覧ください」は、最初の「ご覧になられたい方」に注意。
「パンフレットを見る」の「見る」の尊敬語は「ご覧になる」。
「見たい人」の尊敬語は「ご覧になりたい方」とするのが適切です。
「ご覧になられたい方」は、尊敬語の「ご覧になる」にさらに尊敬の「~られる」を付け加えています。
このように尊敬語に尊敬語を被せたうっかりミスをよく見かけます。
正しくは「パンフレットをご覧になりたい方は、こちらからダウンロードをお願いします」。
文末の「ご覧ください」は、その前の文の「ご覧になる」と重なるため「お願いします」に修正しました。
または「パンフレットをご覧になりたい場合は、こちらからダウンロードしてください」のように、人を指す「方」から「場合」に変えてもよいでしょう。
では、次の文例はどうでしょうか。
「インターネットで貴社のホームページを拝見させていただき、メールさせていただきました」。
この文には、「~させていただき」が続けて使われています。
伝えたいのは「あなたの会社のホームページを見ました」ということです。
「見る」の謙譲語は「拝見する」なので「ホームページを拝見し」とすればよいのですが、「拝見する」に謙譲語「~させていただく」が付け加えられています。
さらに、あとの文にも謙譲語が使われて「メールさせていただきました」となっています。
余分な敬語を整理し書き直すと「インターネットで貴社のホームページを拝見し、ご連絡いたしました」となります。
「メールさせていただきました」から敬語をはずすと「メールした」となるため、「連絡した」と言いまわしを変え、謙譲語に変換して「ご連絡いたしました」としました。
「~させていただく」を使っておけば敬語らしくなるからと多用しがちですが、じっくり読み返し、整理してから正しい敬語を効果的に使いましょう。