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栄養ドリンクだけで戦えますか?
2017-07-11
レストランにて、スーシェフ(副料理長)の目が青く腫れているので事情をうかがったところ、料理で失敗をしてシェフの怒りの鉄拳をもらったとか・・・。
実はレストラン業界のシェフにはそういう人がいまだに多くいらっしゃるようで、「冷凍の魚で殴った」などという昔からの笑い話がそれほど現実離れしていないとか・・・。
でも、ここ数年、特に今年に入ってからメディアで積極的に取り上げられているように「人手不足」は全ての業界で深刻な問題で、特にキツイといわれている飲食業界では「ホールスタッフ募集」「アルバイト急募」の貼紙が目立ちます。
「今どきの若い者は・・・」なんていう話ではありません。
若者の意識の問題ではなく、人口減少による物理的な労働力不足がやってくるのは間違いないのです。
すかいらーくやガスト、ジョナサンなどのファミリーレストランは夜間のアルバイトがそろわなくなったために24時間営業ができなくなりました。
ワタミは人手不足が原因で全店舗の1割以上を閉店し、さらに業績改善のために3分の1を閉店させました。
ここまでやっても深刻さが増す労働不足に対して私たちができることは「いま居る人を大事にすること」に尽きるかもしれません。
あの三越伊勢丹ですら、従業員のために三が日をお休みにすることを宣言したのですから。
「24時間、戦えますか」というキャッチフレーズで、バブル期に精力的に働くジャパニーズ・ビジネスマンを打ち出した栄養ドリンクのリゲインは、バブルの崩壊と共にキャッチフレーズも変わり「24時間、戦うのはしんどい」「3~4時間、戦えますか?」となって悲哀すら感じさせます。
今年こそ景気もRegain(リゲイン=回復)して欲しいと願いつつ、たまには従業員の皆さんたちと一緒にレストランでゆっくりお食事でもして、彼らの生の声を聞くことも大切かと思うのです。