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不遇を乗り越える執念「後醍醐天皇」から学ぶ

2017-10-22

公家一統を目指し鎌倉幕府討幕に執念を燃やした第96代の後醍醐天皇は1288年、後宇多天皇の第2皇子として生まれました。

武家政権であった鎌倉幕府に政治の主導権を握られ、朝廷の権威が失墜しつつある時代に生を受けたのです。

折しも1274年、1281年の二度の元寇により鎌倉幕府の体制には揺らぎが生じ始めていました。

執権・北条氏が力を強める中、30歳で天皇に即位。

当初は父である後宇多が院政を敷いていたため思うような政治ができませんでしたが、父が引退すると身分にとらわれない人材登用などの改革に着手します。

同時に幕府を倒して朝廷の権威を取り戻そうとする同士を集め、密かに討幕の計画も進めました。

しかし、36歳の頃に計画が発覚して側近が捕らえられます。

この後も執念深く討幕を画策しますが、この動きも幕府の知るところとなります。

43歳の頃に企てた元弘の変では幕府に追われる身となり、翌年には捕らわれ廃帝となって隠岐に流されます。

それでも野望は捨てず隠岐を脱出。

足利尊氏の帰順もあって鎌倉幕府を滅亡に追い込みます。

しかし、その後に手掛けた建武の新政は天皇や公家の利益に偏り、武士や庶民の失望を招いて崩壊。

尊氏とも袂(たもと)を分かち、南北朝時代へと突入します。

類まれな行動力と不屈の精神で己を貫き51歳で人生を閉じた、異才の天皇でした。