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私たちを動かす「習慣」の秘密を探る
2017-11-02
【タイトル】：習慣の力
【著者】：チャールズ・デュヒッグ
日々の行動の4割以上がそのときどきに決定したものではなく、習慣です。
米国の新聞「ニューヨーク・タイムズ」の記者である著者によると大学の学者の論文にそう書かれているそうです。
そこまで私たちの生活を握っている「習慣」はどのようにしてつくられるのか、個人・企業・社会にそれぞれどのような影響を与えているのかを探ったのが本書です。
企業が「安全」を経営目標に掲げた結果、記録的な利益を上げた背景には職場の習慣の大変革があったなど、さまざまなエピソードと研究を盛り込んだ400ページ近い大作。
習慣に関心のある人なら楽しくあっという間に読めます。
本書の中で特に印象的だったのが、「悪い習慣は完全には改められない」という考え方です。
悪い習慣はやめられないという意味ではなく、やめたい習慣を別の習慣に置き換えれば習慣を変えられるということ。
習慣の仕組みが分かれば、「習慣を支配する力を手に入れることができる」と著者は断言します。
米国の公民権運動が爆発的に広がったときも習慣が関係していたという指摘は意外で興味深いです。
