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食卓にあって当たり前の発酵調味料、どこまで知っていますか?
2017-09-20
【タイトル】:醤油・味噌・酢はすごい 三大発酵調味料と日本人
【著者】:小泉武夫(東京農業大学名誉教授)
醸造学、発酵学、食文化論を研究し、食に関するエッセイでも知られる著者が醤油・味噌・酢について熱弁をふるった一冊です。
歴史、作り方、栄養などさまざまな切り口から日本の三大発酵調味料について語っています。
著者が古い書物から調味料の歴史を読み解いて、当時の様子を生き生きと伝えているのが楽しい。
作り方は専門的に書かれていますが、製造にも手間もひまもかかることはよく分かります。
200ページの本なのに濃厚な内容で、食に関心がある人なら読みながら何度も「へ~」と感心するでしょう。
著者が日本経済新聞で24年間連載している食のエッセイ「食あれば楽あり」は食欲を刺激しますが、本書は知識欲に応える一冊です。
と言いつつも、本書で紹介されているさまざまな種類の醤油・味噌・酢を試してみたいという気にもなったので、やはり食欲を刺激する一冊でもあります。
食卓にあって当たり前とつい思ってしまう調味料ですが、本書のページをめくるたび、日本の食文化の豊かさと調味料をここまで育ててくれた無数の先人に感謝したくなります。