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岡山の税理士のウェブログ

スイーツビュッフェで忘年できますか

2017-11-22

ある会社の人事部の係長がため息をついて「毎年、新入社員に忘年会の幹事をさせているんだけど、昨年はなんとスイーツビュッフェだったんだよ。

誰がケーキを食べながら年忘れできる?

部長の視線が痛くて痛くて・・・とはいえ、いちいち“忘年会の店はどこにした?”なんて口を挟んだら彼らも面白くないだろうし、幹事をさせている意味が薄れるし・・・」と嘆いていました。

いやいやいや普段、先輩と一緒に歩いている営業の社員ならともかく、人事・総務など外に出ない社員の社会力は、上司が努力をしないと付かないものでしょう。

上司が自腹で「社会人として人をもてなせる場所」に部下を連れて行く、上司が自腹で「社会人としてのコミュニケーションを深める飲み会」を企画して部下を連れて行くなど、やり方はいくつかあると思います。

部下は、大学を出たばかりの社会常識の薄い人間です。

自分の子どもにはそれを要求しないのに、部下の社員になったら急に「社会人らしく」を求めても無理なように思えます。

もし何らかの理由で部下を連れて行けないのであれば、できるだけ指示を正しくしてあげましょう。

「社員15人で2時間の忘年会ができるところを探しなさい。

予算は1人5000円で、ビール、ハイボール、チューハイのアルコールがあるところ。

つまみは40~50歳の部長が食べるものに合わせること。

そして隣との間が肘が届かない程度に空いていることが望ましいので、事前に下見に行って来るように。

はい、これが下見をするときの軍資金。

5000円かける幹事2名分で1万円を使いなさい」と。

「自分のときにはそんな風にされなかった」と思うかもしれません。

「今どきの若い者は」と口に出てしまうかもしれません。

けれど考えてみてください。

昔よりも今のほうがはるかに選択肢は多いのです。

そして、社会は猛スピードで変わっています。

つい先日まであったお店が無くなっていることなど珍しくありません。

「見て覚えろ」というだけの時間のゆとりがないのが今の世の中。

スイーツですが、甘くはありませんね。