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漢字の多用と冗長な文章に要注意!

2017-12-17

メールの文章を読みやすくする工夫のひとつとして表記の統一が挙げられます。

そして、よく使う言葉を漢字から平仮名に「ひらく」ことをおすすめします。

「出来る」は「できる」、「~する事」は「~すること」のように頻繁に使う言葉をできるだけ平仮名で表記します。

漢字は平仮名よりも画数が多く、直線が多いせいか見た目の印象もカチッと硬いのに対し、平仮名は画数も少なく、文字が曲線で構成されてやわらかいという見た目の印象の違いがあります。

一文に使われる漢字の占める割合が多いほど視覚的にも硬く、文字の密度も詰まって見えるので、文字量が多くなるほど圧迫感があり読みづらく感じます。

適度に改行を入れるとともに漢字の比率を下げて、よく使う言葉を平仮名で統一してみましょう。

表記の統一には『記者ハンドブック 新聞用字用語集』のような基準となるものを社内で共有しておくと、部署ごとに統一表記が違うという事態を避けられます。

「可能である」ことを述べる際に使う「~することができます」「~することが可能です」という言い回しにも注意が必要です。

多用すると文章が冗長になります。

例えば「○○を使えば、劣化のリスクを低減することができ、製品の性能低下を阻止することが可能であると考えられます」という一文。

「~することができる」「~することが可能である」という言い回しがひとつの文に続けて用いられています。

文末の「~することが可能であると考えられます」といった遠回しな言い回しも気になります。

「~できます」と言い切ってしまうほうが分かりやすく、ダイレクトに相手にも伝わります。

マニュアルやレポートなど、ボリュームのある文章にこうした言い回しを繰り返し使うと、文字量ばかりがいたずらに増えて要点がぼやけてきます。

「~すること」を省いて書き換えると文字量もぐっと減り、文がスッキリします。

文章を読み返すとき「~すること」を頻繁に使っていないか今一度チェックしてみましょう。