1. ホーム
  2. 岡山市の税理士のウェブログ
  3. 非定型職務の賃金体系
岡山の税理士のウェブログ

非定型職務の賃金体系

2017-12-14

役割貢献度賃金の考え方で、非定型職務に従事する一般社員の賃金体系を設計する方法は、目標管理制度による業績評価の反映の仕方がポイントになります。

それには、まず職務の性質・成果の現れ方を理解する必要があります。

◆ 非定型職務と成果の現れ方

職務例
・調査企画職(経営企画・人事企画・新事業・新商品の開発・新たな制度やシステムの設計・運用、既存システムの更新等)
・研究開発職・商品開発職
・営業職(市場開発・商品開発・販売企画・販売等の職務)

成果の現れ方
・個々人が持つ課題解決能力(独創性・創意工夫・知識・経験・判断力)を活用し、新しい手段・方法を開発・展開、新たな価値を創出する。

特徴
・能力発揮度により大きな差が出る。

◆ 賃金体系のあり方

職務の性質から、社員の経営貢献を引き出し、人材育成を図りつつ成果に報いる「範囲型職務(職能)給」とします。

「範囲型職務(職能)給」は、多くの場合次のように設計されています。

・中間点を世間水準・同業他社の水準を参考に設定
・中間点±20~30%で範囲設定
・下位級の上限が上位級の中間点以下とする。

◆ 経営者・人事担当管理者の留意点

このような賃金体系は、定期昇給を必要とせず、貢献度に応じて級内昇給基準・昇格昇給・降格降給基準を設計すれば、下級者が頑張って上級者を追い越し可能で、上級者にもインセンティブとなる賃金制度が設計できます。