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アフリカ行きに全てを賭けたバッタ研究者の奮闘記
2017-12-12
【タイトル】:バッタを倒しにアフリカへ
【著者】:前野ウルド浩太郎
西アフリカのモーリタニアで3年間、バッタの現地調査に挑んだ若き研究者の爆笑奮闘記。
研究者としての人生を切り開こうとアフリカに来たのに、大干ばつの影響でなかなかバッタに出会えないという不運に見舞われながら、バッタ愛とユーモア精神を発揮しつつ工夫を凝らして砂漠でバッタを追う日々を描いています。
上司や仲間などさまざまな人に支えられて前に進んでいく姿は頼もしく、励まされます。
落ち込んだときに読むといっそう効果的でしょう。
また博士号取得者の職探しの現実も垣間見ることができます。
「たぶん、人生には勝負を賭けなければならないときがあり、今がそのときに違いない」と意気込んでアフリカに乗り込んだ著者。
軽妙な文章ゆえ、仕事も生活も楽しそうで悲壮感はありませんが、あらゆる準備をして、できることを全てやっていく仕事ぶりにその熱意と切迫感がにじみ出ています。
ここまで努力したら人生、なんとかなるのでは?と思わせます。
感謝の気持ちを忘れない著者は人にも恵まれています。
バッタ博士の人生に学ぶこと多しです。