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経理・会計事務所には馴染み深い電卓といえばシャープとカシオ

2018-02-09

◆ 計算機は「機械式」から「電気」「電子」へ

経営再建で新聞を賑わせているシャープですが、私ども会計業界では、「計算機」のメーカーとして馴染み深い会社です。

1970年頃までの会計業務では、「機械式計算機」が用いられていました。

これは、歯車の組み合わせにより演算を行うものでクランクを手回しして操作するもの(手動をモーターにしたものが「電動計算機」)。

国内では「タイガー計算器」が有名でした。

その後、機械的要素をなくし、リレー(電磁石によるスイッチ)を用いた回路で計算を行う「電気計算機」が登場します。

この計算機を開発していたのが「カシオ」。

今でも社名は「カシオ計算機」です。

◆ 電卓戦争~開発・価格競争の後、日常品化

さらにトランジスタ、IC、LSI を使った「電子計算機」の時代に入ります。

シャープが世界に先駆けて1964 年に「コンペットCS-10A」を発売。

大当りします(日本で5番目の『IEEE マイルストーン』認定)。

その後、40 社以上の会社が参入し、熾烈な価格競争を繰り広げ、「電卓戦争」と呼ばれました。

その中で「電卓」はすっかり日常品化し、最後まで生き残ったのは、日本では
シャープとカシオ、キヤノンでした。

◆ キー配列の他、こだわりのある2社の電卓

中でも激しく競争した2社の「自社技術へのこだわり」はキー配列に見て取れます。

その他、定数計算(同じ数を連続して計算すること)やメモリー機能の操作も両者で微妙に異なります。

どちらが良いという訳ではないですが、「好み」は分かれますね。

◆ 「ドリル付き」「防水・防塵」「余り計算」?

シャープは「脳を鍛えるドリル付き電卓」、カシオは、水回りやほこりの多い場所でも使用できる「防水・防塵電卓」(キーパッドが着脱式で水洗い可)、余りが出る割り算ができる「余り計算電卓」(物流倉庫や調剤薬局で使用)など面白い電卓も出しています。