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タイムカードの不正打刻への対処策について

2018-02-06

【Q:経理担当】

保険代理店の営業所で経理事務を担当しています。

当社はタイムカードで出退勤を管理しています。

先日、ある社員が定時にタイムカードを押さずに会社を出て、私用を済ませた2時間後に会社に戻ってきて退勤の打刻をするのを見てしまいました。会社にはまだ報告していません。

どうすればよいでしょうか。

【A:社会保険労務士】

出退勤の管理をタイムカードで行う場合、打刻記録は労務管理上の客観的記録となり、会社にとって大変重要な基本データです。

単なる打刻忘れならば不正ではありませんが、間違った退勤時刻がタイムカードに残れば、不良なデータだけが保存されることになります。

また、もし本人が故意で行ったのであれば不正行為であることは明らかです。

いずれにせよ現認した事実を報告しなければなりません。

その後の処置については、上司が本人に確認の上で注意をすることになるか、あるいは本社の人事部が面談を含めた調査をすることになるでしょう。

営業所の勤務者のうち、事務所での勤務時間が長い事務職はこうした場面に遭遇する可能性が高くなります。

タイムカードの記録が勤怠管理に重要なことを所内に周知して、打刻忘れを減らす活動をしてみてはいかがでしょうか。