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諦めることで開ける人生がある
2018-04-12
【タイトル】:諦める力 勝てないのは努力が足りないからじゃない
【著者】:為末 大
著者は男子400メートルハードルの元選手。
私は彼と同学年で、私も学生時代に陸上競技をしていたので、中国大会で何度か一緒に走ったことがあります。
二度の世界選手権で銅メダルを獲得し2012年に現役を引退しました。
花形種目で選手層の厚い100メートル走に限界を感じた著者は、自分に向いていて世界一が狙えるハードル競争に転向したそうで、よりよく生きるための戦略として「諦める」ことを提案しています。
「人生は可能性を減らしていく過程」という言葉がとても印象的でした。
諦めてはいけないと思っている人、努力しているけれどうまくいかないという人は本書を読めばリフレッシュできそうです。
著者は一流のスポーツ選手だったからこそ、やみくもに努力しても成功できるわけではないことや、諦めないことのマイナス面を切実に感じていたのでしょう。
ドライすぎるという人もいるかもしれませんが、「諦め」をポジティブに語る本書は読んで肩の力が抜ける興味深い一冊でした。
著者は陸上競技で世界一になるというゴールにたどり着くために、100メートル走からハードルに転向しました。
努力を実らせるのではなく「実る努力をした」ということかもしれません。