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経験談が自慢話になっていませんか?
2018-05-28
病気療養中あるいは療養後の相手に、つい言ったり書いたりしてしまうことのひとつに「自分の経験談を語る」というのがあります。
最初は相手の参考になればという親切心から「自分が入院していたときは・・・」「私の症状は・・・」などと体験を語るうち、いつしか自慢話のようになってしまうこともあります。
入院先も対応も自分のケースと同じということはなく、また病状や治療方法、回復の仕方も人によって異なるため、必ずしも相手の参考になるとは限りません。
また「自分は○○だったから、あなたの場合も○○ではないか」という安易な判断や決めつけも控えましょう。
良かれと思って自分の経験談をあれこれ伝えても、相手にとっては余計な情報ということもあり、かえって相手を不安にしたり迷わせたりすることにもなりかねません。
病気療養の経験談は相手に尋ねられたらすればよいことで、その際も事実だけを述べ、憶測や誇張、私情を必要以上に盛り込まないことです。
病気療養中や療養後の経験談を自分から語るのはNGですが、経験談が有効に作用する場合もあります。
それは失敗して落ち込んでいる相手、特に部下や後輩が経験の浅さゆえにミスが続いたり、トラブルで自信を失ったりしている場合です。
失敗して落ち込むのは、本人が責任を感じ、周囲に迷惑をかけた自分自身を責めているからです。
それをさらに責め立てて相手を追い込むより「私も似たような経験をしたことがあってね」とそのときの状況や、どのように対処したかを伝えることで相手の気持ちは上向きます。
ミスやトラブルを招いてしまい、どうしたらよいか分からない相手には「○○という対処法があるよ」と自分が経験した事例を伝えるのもひとつの方法でしょう。
ただ、この場合も経験談が自慢話や昔を懐かしむだけの話にすり変わらないように注意しましょう。
「私が若い頃は」とか「昔はもっと○○だった」という話は語る本人は気持ちの良いものですが、語られる側にとっては負担に感じるときもあるものです。