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『君の膵臓をたべたい』~2017年日本映画
2018-06-28
このタイトルを見たら、ほとんどの人は「ホラー映画でしょ?」と思うかもしれませんね。
はい、私もゾンビものかスプラッタームービーだと思いました。
恥ずかしながらベストセラーの原作小説を読んでいなかったため、この作品がキラッキラの青春ドラマということなどまったく知りませんでした。
ある日偶然、主人公の「僕」(北村匠海)はクラスメイトの山内桜良(浜辺美波)が膵臓(すいぞう)の病で死を迎えることを知ってしまいます。
秘密を共有したことから、地味で友達もいなかった「僕」は、クラスの人気者である彼女と一緒に過ごす機会が増えていきました。
彼女は病気のことを親友にも話していないので、知っているのは「僕」だけです。
初めてのデートをしたり、泊まりがけの旅行に行ったり・・・キラキラとした青春が炸裂しています。
12年後の「僕」(小栗旬)は、彼女の言葉をきっかっけに母校の教師になっていますが、何かに燃えているわけでもなく、ただぼんやりモヤモヤと生きています。
ふとしたことで、彼女のことを思い出して・・・。
原作では高校時代だけが描かれていますが、映画では12年後も描かれており、過去と現代を行き来しながら物語は進んでいきます。
死期を悟った彼女はグレるでもなく、明るく振る舞い、毎日を懸命に生きています。
ごく普通の日常がどれほどかけがえのないものなのか、どれほど素晴らしいものなのかを実感せざるを得ません。
あなたは毎日を大切に、丁寧に生きていますか?と生きる姿勢を問われているかのようです。
初恋のドキドキ感に胸をときめかせながらわが身を思えば、かなり「すれてしまった悲しみ」が胸に迫ります。
確かに今まで生きてきてさまざまな体験をし、すれてしまったところもあるけれど、純真なだけじゃない強さを育んで大人になった自分がいとおしくなるかもしれません。
明日が待ち遠しくなり、未来に希望を感じさせてくれる作品です。