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『ダンスウィズミー』:2019年日本映画
2020-11-23
こんなときだからこそミュージカルを見て楽しみませんか。
どうしてミュージカルではいきなり歌い出し、踊るのだろうか?
このような誰もが疑問に思っていたことにひとつの答えを与えてくれるのが本作です。
ミュージカルが苦手なOL・静香(三吉彩花)は、休日に訪れた遊園地でマーチン上田(宝田明)から頼みもしないのに催眠術をかけられてしまいます。
それは「音楽が聞こえてくると、ところ構わず歌って踊ってしまう」という呪いにも近いはた迷惑な催眠術でした。
そのため勤めている会社のプレゼン会議はぶち壊すし、高級レストランでは店内を破壊してしまい、かなりの弁償金を支払わされます。
催眠術を解かなければまともな生活は送れない・・・と例の遊園地に行けば、なんとマーチンは夜逃げしていました。
マーチンのサクラを務めていた千絵(やしろ優)をつかまえて、依頼した私立探偵の渡辺(ムロツヨシ)と共にマーチンを探しに日本中を飛び回る旅に出る羽目に・・・。
Q:ミュージカルでは何でいきなり歌い踊るの?
A:催眠術をかけられているから
やや反則とも思える答えですが、ある意味、理にはかなっているかもしれません。
本作では『狙いうち』や『年下の男の子』など昭和の名曲が目白押しです。
古き良き昭和歌謡ファンにはもうたまりません。
中でもとある場所で歌われる『ウエディング・ベル』は、イントロを聴いただけでその後の展開が頭に浮かんでくるほどで、昭和に生まれてよかったと感慨にふけました。
もちろん平成生まれの人でも大いに楽しめますよ。
踊っているときの楽しげな静香の表情がとてもステキです。
静香と千絵の微妙な友情や、なぜ静香はミュージカルが嫌いなのか?などさまざまなエピソードが楽しめます。
歌って踊って、あっという間にエンディングですが、ラストの静香が選んだ決断に思わずうなずいてしまうこと必至です。
やっぱり大好きなことって、大事にしたいですよね。
どんな苦しいことがあっても「明日から頑張ろう!」と自然に勇気が湧く作品です。