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ハッキリさせよう「了解」と「承知」の使い分け!

2017-08-03

ビジネスメールだけでなく、電話や対面でもうっかり使ってしまいがちな敬語の間違いに「了解しました」があります。

「分かりました」「理解しました」という意味で、メールでも会話でも広く使われている言葉なのに「どこが間違いなの?」と疑問に思うかもしれません。

そこで今一度「了解」と「承知」の意味の違いを確認してみましょう。

まず「了解」は、相手の事情や伝達内容を理解して「承認」することです。

認めるという意味合いが含まれる言葉なので、本来は目上の者が目下の相手に了承の意を伝えるときに適しています。

対して「承知」は、相手の事情を知り、分かっているという意味で相手からの申し入れや頼みを聞き入れるときに用いる言葉です。

したがって、上司が部下に対して「了解です」「了解しました」と使うのは問題ありませんが、部下が上司に対して使う場合は「承知しました」「承りました」とするのが適切です。

例えば、上司が部下からの連絡に返信する際「○○の件、了解しました」のように使うほか、自分が上司の承認を得ることを相手に伝えるときも「○○の件については上司の了解を得てからご連絡いたします」のように使います。

一方、上司からの連絡に返信する際は「○○について承知しました」「○○のご連絡、承りました」とします。

最近は「了解しました」でも「承知しました」でもどちらでもよいのでは?相手に合わせて好きな方を使えばよいのでは?という捉え方をする人も増えていますが、「了解」と「承知」それぞれの言葉の意味の違いを理解した上で使い分ける必要があるでしょう。

「了解しました」を「了解いたしました」と丁寧に言い換えて客先や上司に対して使ったとしても、決して尊敬語にはなっていません。

「~させていただく」のまん延同様に、本来の意味や違いをきちんと理解しないまま何となく語呂がいいからとか、それらしく聞こえるからという雰囲気や使いやすさで多くの人が使うようになると、間違いのまま普及していく恐れもあるので注意が必要です。