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万国共通のお悩み(笑)を解消して大成功!

2017-09-10

米経済紙『フォーブス』にも取り上げられたユニークなスモールビジネスのひとつに『flat-d(フラット・ディー)社』があります。 設立者はハワイ在住の男性ブライアン・コーナント。

同社が専門として扱う商品は臭気制御アイテムなのですが、ここでいう臭気とはなんと「おなら」。

オフィスや会議中、そして車内はもちろん密室状態の航空機の中、狭いエレベーターやお布団の中でおならを我慢してしまう!

いや、出てしまってかなり恥ずかしい思いをした!

デートが台無しになった!

そんなときの救世主にと開発されたのが、フラット・ディーと名付けられた木炭を原材料とする下着です。

これは木炭フィルターを通すと悪臭が取り除かれるという原理に基づく商品です。

以前、ブライアンは陸軍州兵の一員として化学攻撃の対処を専門とする訓練を受けていました。

そこで特別素材を使用した化学防護服を着用中に気付いたのが「おならをしてもまったく臭わない」ということでした。

その経験を一般の実生活に活かせないものか?と考えたのが、事の始まりです。

下着に貼り付ける消臭パッドシートとしてデザインが決定するまでは試行錯誤の毎日。

木炭素材の下着(パンツ)を身に付けても着心地が悪い、暑い、価格的にもべらぼうに高価となる・・・などの弱点を、ひとつひとつ排除しながら生み出した同製品。

パッド形式にすることによりお手頃な価格設定が実現し、性別も国籍も関係なく、ユニバーサルに誰もが使える商品の標準化を実現させました。

ビジネスが成功を遂げるにつれブライアンが驚いたのは、その需要層です。

女性客が65%を占めていること。

また思いもよらないニッチな需要は、胃バイパス手術を受けた人々でした。

アメリカでは肥満が社会現象化して同手術を試みる人が少なくありません。

ただ、術後に直面する新たな問題は、悪臭の強いおならが何度も出てしまうことだとか。

2002年に販売を開始した同社は、現在では50カ国での販売に至っています。

臭いものにはフタ・・・ならぬ、フラット・ディーですね(笑)。