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呼吸を合わせて
2018-01-11
人にはそれぞれに「リズム」があります。
よく「最近ノッてるね」といったりしますが、これは自分のリズムに乗っているということです。
自分のリズムに乗っていると事がスムーズに運ぶのです。
けれどそこに相手が絡んでくるとそうもいきません。
それぞれが自分のリズムを押し通せば余計な摩擦が起こったりして、仕事もはかどらなければ良い成果も得られません。
誰かと一緒に何かをするときは、できるだけお互いのリズムを合わせたほうがうまくいくようです。
リズムを合わせるとは息を合わせること。
一致団結したり、意思を通じ合わせたり、心が通い合ったりすることを「息を合わせる」と表現しますが、実はこれ、本当に呼吸を合わせることなのです。
心理療法のNLPで面白い実験をしています。
二脚のイスを横にピッタリ並べ、それぞれにAさんとBさんが座って実験開始。
Aさんは普通に呼吸をします。
BさんはAさんの呼吸に合わせて呼吸します。
これを数分続けたら、今度はAさんがわざとBさんの呼吸とは違うリズムで呼吸します。
その結果、AさんはBさんと呼吸が合っているときは自然な感じや居心地の良さを感じ、呼吸が合っていないときは違和感があったそうです。
皆さんもやってみてください。
その体感はコミュニケーションにも通じています。
会話がギクシャクするときは話のペースが合っていないことが多いのですが、それはつまりお互いの呼吸が合っていないのです。
呼吸をすると横隔膜が動くので、相手の横隔膜のあたりを見て呼吸のリズムをつかんだら、そのリズムに自分の呼吸を合わせてみましょう。
呼吸が合うと同調感が生まれ、相手はあなたに好感を持ちやすくなります。
呼吸が合うとは「気」が合うことでもあるからです。
呼吸を整える。
呼吸をのみこむ。
ひと呼吸おく。
阿吽(あうん)の呼吸。
呼吸に関する言葉が多いのは、それだけ大事な行為だからでしょう。
間合い、コツ、調和などもすべて呼吸に関係しています。
お客さまと呼吸を合わせてみる前に、まずは奥さまや旦那さまとお試しください。
「呼吸が合うと夫婦仲が良くなる」という実験結果があるかどうかはともかく、二人の呼吸がピッタリ合うと本当に心地良いものですよ。