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岡山の税理士のウェブログ

「考える」とはどういうことかを考えたことはありますか?

2018-07-24

【タイトル】:東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方

【著者】:上田正仁(東京大学教授・理論物理学者)

著者が物理学者・教員として培ってきた「考えるための技術」を一般向けにまとめた本です。

著者は学業成績と考える力は「似て非なるもの」で、今後の社会に対応するのに必要な「考える力」と「創造する力」は意識的な訓練によって誰でも身に付けることができると言います。

本書では、それを3つの要素に分けて説明し、鍛え方を具体的に伝授しながらも自らの経験や、なぜそうした力が大切なのかを書いています。

勉強や仕事のやり方を見直すいいきっかけになる一冊です。

「情報処理の極意」として、集めた情報は分析・整理したら捨てるようにすすめているのが印象的でした。

「読み切れない量の情報をストックし続けることによって、集中できずに意識が分散するリスク」のほうが情報を探し直す手間よりずっと大きいそうで、成功体験も捨てるとのこと。

人生は有限だから「“何をやらないか”は“何をやるか”と同じくらい重要です」とも書いています。

情報も選択肢も、集めて安心ではダメなのです。

「この本もヒントにしたら捨てて」とアドバイスも徹底しています。