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「宇宙飛行士選抜」という究極の試験で問われるものとは
2018-09-01
【タイトル】：ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験
【著者】：大鐘良一・小原健右
２００９年３月に放送されたＮＨＫスペシャル『宇宙飛行士はこうして生まれた～密着・最終選抜試験～』のスタッフによるノンフィクションです。
10年ぶりとなった２００８年の宇宙飛行士募集には963人が応募し、書類選考、英語の試験、一次、二次選抜を経て、10人の最終候補者が選ばれました。
本書には彼らが日本とアメリカで臨んだ試験の様子が詳しく描かれています。
知識・情熱・冷静さ・健康・明るさ・チームワークなど、あらゆる面から厳しく吟味され、宇宙飛行士になったのが、油井亀美也、大西卓也、金井宣茂の三氏です。
選考過程の取材が許されたのは初めてとのことで、試験を疑似体験できる臨場感あふれる一冊。
簡単には帰ってこられず、失敗も許されず、どんな状況にも自分と仲間で対処するのが宇宙飛行士。
普通ではない環境で力を発揮できる人でないと務まりません。
だからこそ候補者には頭脳や健康を求めるだけでなく「本性をさらけ出さないといけない」（審査委員）試験を課す。
普通の入社試験ではあり得ない、究極の試験を味わってみてください。
