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ありそうでなかった「たかがフタ、されどフタ」で大成功!

2018-09-02

ユタ州に本社「kernel king(カーネル・キング)」を構えるオーナーのブリック・シンプソン。

起業を成功させたビジネス・アイテムとは、プラスチック製の単なる「フタ」です。

映画の鑑賞が大好きなブリックは、迫力ある映像・音響を味わえるシアターでの鑑賞を好み、月に5回は足を運んでいました。

アメリカンシアターでの映画鑑賞と言えば、あのバケツのような容器に山盛りに入ったポップコーンがつきものですね。

そこにたっぷりの溶かしバターをかけて、ムシャムシャ食べながら映画を楽しむ観客が多いのですが、ブリック夫人が漏らした不満の中に、そのビジネスアイデアは潜んでいました。

「せっかくポップコーンにバターをかけてもらっても、バターが下のほうまで溶け込まないわよね」とご機嫌斜め。

底からかき上げて混ぜ合わせようにもポロポロとこぼれて案の定、映画館のフロアは油のついたポップコーンが散らばってベタついてしまいます。

必要なのは・・・、逆さまにして中身を振り混ぜることができ、持ち運びにも便利でフロアの清掃量も削減化できるもの。

そこでさっそく映画館で使われるポップコーンの容器に合うサイズのフタをデザインすると試作製作し商品化にこじつけました。

するとこの品の利便性を買った各シアターは、上映の合間に無料で宣伝を開始するまでに至りました。 今では映画館に定着し、映画鑑賞のお供となっています。

たかがフタ、されどフタ。

思いがけないところで価値の大きなビジネスヒントが見つかるものですね。

ちなみに、社名のカーネルとはトウモロコシなどの「穀粒」を意味しています。