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90歳の女性弁護士が語る「よりよく生きるための知恵」とは
2018-09-19
【タイトル】:ほどよく距離を置きなさい
【著者】:湯川久子(弁護士)
九州の女性弁護士第一号となり、民事裁判を中心に60年以上活動を続ける著者が自分の人生を振り返りながら仕事から学んだ人生訓を語っています。
「ありとあらゆる人間関係の“もつれた糸”の交通整理を行ってきました」と弁護士人生を振り返る90歳の著者。
人とほどよく距離を置くことや正しさにとらわれないことなど、生きていく上で大切なことを相談にやって来たさまざまな人の物語を交えながら語っています。
厳しい現実を見続けてきたであろう著者の言葉には人をやさしく励ます力があります。
高齢の作者による本を書店で見かけることが多くなりました。
「人生100年時代」が来るといわれる昨今、先駆者の言葉を聞きたいという人が増えているのかもしれません。
本書もその一冊です。
著者の言葉は穏やかで押しつけがましいところがなく、読者は素直に受け取れそうです。
父親から言われて司法試験を受けることになったが合格するのに苦労したという話や義理の母になったおばとの関係など、著者自身のエピソードにも心温まるものが多くとても読みやすいです。