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41歳でプロ棋士への扉をこじ開けた男の物語

2018-10-22

【タイトル】:介護士からプロ棋士へ~大器じゃないけど、晩成しました

【著者】:今泉健司(棋士四段)

2014年12月、将棋のプロ編入試験に合格し戦後最年長という41歳でプロになった著者が、将棋に熱中した子ども時代から年齢制限でプロをあきらめ、回り道を経て編入試験に挑戦するまでの日々をつづりました。

養成機関で仲間と過ごした日々も、養成機関を退会したあとに仕事をしながら将棋と関わり続けた日々も、決してかっこいいものではないけれど「青春」を感じます。

藤井聡太七段の活躍で棋界に関心を持った方に「こんな棋士もいる」とおすすめしたい一冊です。

「僕がもっとも真摯さを欠いていたのは、負けたあとの自分との向き合い方だった。勝って当然、負ければ心外。それですませてしまっていた。敗因をしっかり分析し、反省して、それを次に生かすということが、まるでできていなかった」。

著者はこのように自分の甘さを振り返っています。

父親も、負けて泣く子どもの頃の著者に「心に油断はなかったのか?」と問いかけました。

反省は誰にとっても難しいものです。

最後に自分の弱さに向き合い、プロへの扉をこじ開けた著者に感動しました。