- ホーム
- 岡山市の税理士のウェブログ
- 紛らわしい「同音異字」の使い分け方
紛らわしい「同音異字」の使い分け方
2018-12-09
「1人」と「一人」と「独り」。
いずれも「ひとり」と読みますが、それぞれに使い方が異なります。
人数を示す場合は「1人」。
「一人」は「一人息子」「一人天下」のように成句、慣用句、決まり文句として用います。
「独り」は単独・独立の意味合いで「独り言」「独り占め」のように使います。
「一人」か「独り」か表記を迷う場合は「一人」とします。
「ひとりあるき」は2種類の表記があり「一人歩き」は一人で歩くこと。
「独り歩き」は独立や物事が勝手に進むことを指します。
「独り歩き」に似た言葉に「独り立ち」があります。
誰からの援助も受けず自分で生活していくことを意味します。では「建物のまわりをまわる」を漢字で書くとどうなるでしょうか。
「まわり」には「回り」と「周り」の2つの漢字があります。
「回り」は「身の回りの世話」「水回り」のように巡回や回転、物の働き具合を指します。
「周り」は、とりまいていることを指し「池の周り」「周りを気にする」のように使います。
したがって「建物のまわりをまわる」は「建物の周りを回る」と書きます。
「回り」は名詞として使うほかに「回る」という動詞もありますが、「周り」は名詞のみでしか用いないという違いがあります。
「グラウンドをひと回りする」と「グラウンドを1周する」は同じ意味ですが、「ひとまわり」は「ひと回り」と書きます。
最後に「代金」と「料金」。
どちらも支払うお金のことですが、メールなどで文章を書くときにどちらを使うべきか迷ったことはありませんか?「代金」は、買った品物の代わりに支払うお金のこと。
対して「料金」は何かを利用・使用したときに支払うお金のこと。
品物の売買に用いるのが「代金」で、利用料や使用料を指すのが「料金」と使い分ければ悩むこともありませんね。
「代金」に類似する言葉に「代価」があります。これも品物の値段を指しますが、一般的には「代価」より「代金」を使うことが多いです。
ひとつの文面で「代金」と「料金」、「代金」と「代価」を混同して使わないように注意しましょう。