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消えてなくなるものに付加価値を見出して大成功!

2019-01-07

若干20歳、サーフィンが大好きなオアフ島出身のショーン・ヨロは、将来は人々を守るライフガードを職とし、島でゆったりとした生活を送りたいと考える青年でした。

波乗りで危険な目に遭ったことは数知れず、荒波でサーフボードも幾度となく解体しました。

ショーンは次第に安全でごく普通の生活を望むようになります。

その後、大学に進むと絵画の技術を習得した彼は、そこで新たなインスピレーションを感じてアーティストになることを決意。

その希望だけを胸に、何の計画も無いまま2011年にブルックリンへの引っ越しを決めました。

そこから3年間、数か所のレストランで働きながら超現実的とされる絵画の技術を独学で身に付け、ギャラリーで披露できる機会にも恵まれ始めました。 しかし・・・、楽しくない。

波乗りに明け暮れていたあの頃のように冒険を望むショーンには、限られたギャラリースペースでのアートでは十分な満足感が得られなかった。

そこで2015年5月に『Hula(フラ)』を起業、海岸の水辺を利用した独特な壁画アートの活動を開始しました。

道具は筆と油絵具とサーフボード。

満ち潮、引き潮をも考慮しながら描く壮大で奇想天外なアートはCNNチャンネルにブロードキャストされることになります。

瞬く間にショーンは大ブレイク。 それまで掛け持ちをしていたレストランでのアルバイトを辞め、本業での活動に集中することになりました。

以来、ホノルルの壁に始まり、はたまたアイスランドの氷山をキャンバスとして選択するなど、全米各地に独自の壁画を展開しています。

その魅惑的な作品のメインは水面で安らぐ女性の描写。

雨や潮水、天日にさらされる海岸の壁画では、せっかく描かれた大作もいったいどこまで持つのか?が懸念されますが「消滅してしまうアート」ゆえのはかなさが、さらなる価値を生み出していることは間違いありません。

消えてなくなるものが付加価値を生み出すことって本当に存在するのですね!