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凄腕の革新者「平清盛」から学ぶ

2019-01-12

長らく続いた貴族政治が武士の台頭により揺らぎ始めた頃、その優れた政治手腕で風穴を開け「平氏にあらずんば、人にあらず」と言われるほどの栄華をものにした平清盛は、1118年に貴族に仕える名門の武士の子として生まれました。

文武に長け勢力拡大を図った父の跡を継ぐと、38歳で保元の乱でその実力を知らしめます。

その後、妹や娘を天皇家に嫁がせて姻戚関係を結ぶことによって政権の中枢に上り詰めました。

しかし、それは同時に周囲の強い反発を生むこととなります。

反平氏で挙兵した源頼朝を抑えることはできず63歳で病死。

その4年後の1185年に壇ノ浦の合戦で平氏は滅亡したのでした。

貴族中心の政治に大きな変化をもたらした清盛ですが、日本のインフラ整備にも貢献しています。

貿易を重視していたため、山を切り崩しその土砂で干潟を埋めるという大規模な干拓工事を行い、今の神戸港の位置に港湾を整備。

また宋(そう)との貿易により宋銭を手に入れた清盛は、これまで物々交換だった日本に貨幣経済を持ち込んだのでした。

同じく宋からは百科事典も取り入れ、天皇や貴族たちの贈答品として流通したことで日本の学問の進歩にも寄与しました。

世界遺産で知られる厳島神社も平家一族の結束の象徴として清盛が造営しており、流通・貿易・学問・文化と多方面で今の日本の礎を築いたのでした。