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「VEGHEET(ベジート)」から学ぶ
2019-01-24
ある調査によれば、廃棄野菜の量は世界で年間13 億トンにものぼるそうです。
特に日本では、見た目が規格外という理由で出荷されなかったり、規格を満たしても販売ルートに乗せられないために産業廃棄物として扱われたりするのが現状です。
そんな中、廃棄野菜の画期的な再生アプローチとして話題を集めているのが、野菜を海苔状にした「VEGHEET(ベジート)」という食品です。
原料は野菜と寒天のみ。
野菜のペーストと寒天を混ぜ合わせ、シート状にして乾燥させるだけのシンプルな製法ですが、技術はかなり高度で開発に20 ほどかかったそうです。
昨年「にんじんシート」と「だいこんシート」の商品化に成功し、現在はトマトやカボチャなどを試作中だとか。
にんじんシート1枚に使うニンジンの量は約36 グラム。
シート3枚で約1本分のニンジンを摂取できる計算になります。賞味期限は常温で2年。
災害時の保存食としても活用でき、非常食を必要とする現場からも注目されています。
また海外でも反響を呼んでおり、イタリアやフランスの星付きレストランでの使用も始まり活用範囲がさらに拡大しそうです。