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岡山の税理士のウェブログ

大和言葉を使った気の利いた言い回し

2019-02-27

ビジネスメールに大和言葉を取り入れると、気の利いた言い回しとして活用できます。

例えば「遅ればせながら」。遅れてはせ参じることで、肝心なときに人より遅れて駆けつけることを意味します。

最も良いタイミングは逃してしまったけれど、相手に気持ちを伝えたいときに用いるとよい言い回しです。

年賀状を出しそびれた相手に今年最初のメールを送るとき「遅ればせながら、新年のごあいさつを申しあげます。

本年もよろしくお願いいたします」といった具合に使います。

お祝いを相手に直接言うタイミングを逃してしまったときも、メールでやりとりする際に「この度はご結婚おめでとうございます。

遅ればせながら、お祝い申しあげます」と、ひと言添えておくこともできます。

お礼を伝えそびれた場合も、相手への感謝の意をメールに書き、結びに「遅ればせながらお礼まで」として送れば、たとえ短い文でも何もせずにやり過ごすより、相手に気持ちを伝えることができます。

もうひとつ覚えておきたいのが「賜(たまわ)る」です。

人から何かをもらう場合、それが目上の相手からのときにへりくだって相手を立てる謙譲語として用います。

贈答品のような形のあるものをもらったときは「この度は結構なお品を賜り、誠にありがとうございます」のように使うほか、目に見えないものをもらうときも「このような機会を賜り、心より感謝申しあげます」「来賓の佐藤さまからお言葉を賜りたいと存じます」といった具合に使います。

この他にひいきにしてもらっている客先に対しては「ご愛顧を賜り」、人との出会いに対しては「ご縁を賜り」のように使います。

このように自分には過ぎた言葉や心遣いを相手からしてもらったときに、相手に対する敬意と感謝を込めて使うことの多い言葉です。

式典や改まった席でもよく用いますね。

ちなみに、上司の指示や客先からの依頼を引き受けるときに使う「承(うけたま)る」は、目上の相手からの命令を「受け」て「いただく」という意の「受け賜る」から生じた言葉です。