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不況時だからこそ顧客の心をグッとつかんで大成功!
2019-04-25
アメリカのピックアップトラックをご存知でしょうか。
こちらでは非常に馴染みのある乗用車の一種で、例えば運転免許取りたての高校生女子をも好んで選択する場合が少なくありません。
女子群がピックアップトラックでハイウェイを走る光景に、もはや何ら違和感がないわけですから、その浸透ぶりたるやスゴイです。
このトラックに使用する「荷台保護ライナー」を扱うニッチなスモールビジネス『Scorpion(スコーピオン)』が開設されたのが1996年。
父親と叔父が築いた同ファミリー企業ビジネスを受け継いだクレイトン・トマシーノは現在、オーナーとしてアメリカ全州に店舗を構え、海外20カ国への輸出も手掛けるまでに成長を遂げました。
トラックといえば今でこそステイタスとして、またファッションのひとつとして流行るピックアップトラックですが、作業に使うトラックの荷台は傷や凹みのダメージを受けることは日常茶飯事で穴が開いてしまうことも。
雨ざらしの荷台にそこから広がるのが錆・・・、これらの問題を解消すべく商品化したものがスコーピオン製の荷台ライナーでした。
現在はトラックのコーティング、ウィンドーフィルムも手掛けます。
成功の鍵は不況時にあえて新商品開発に投資し、名を売り、品質を売るマーケティングに力を入れたこと。
不況時のそれは大きなリスクにもつながるため、同業者がひしめく中、秀でた商品を世に送ることはもちろん徹底し続けているのは、やはり顧客サービスだそうです。
モノを売り、他社と差別化を図るには「どこまで人に満足感をもたらしてハッピーにさせるか」が大きいようですね。
ちなみにライナーの取り付け、コーティング、フィルム貼り付けなどは、カーショップに依頼するのではなく、車に関してはDIYが基本であり車検制度もないアメリカであるこそ流行るニッチ業なのかもしれません。