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熟年夫婦に学ぶ、顧客の心をうるおす方法
2019-05-04
「長年のお付き合い」。
良い響きですね。
年月を重ねた関係は一朝一夕でかなうものではありません。
けれど一方では、馴れあいや思い込みが起こりやすくなる関係でもあります。
アサヒビールのお客様生活文化研究所のアンケート結果を見ると、それがよく分かります。
アンケートの対象者は首都圏に住む40~60代の夫婦150組。
実施したのはかなり以前ですが、同様のアンケートを今行っても結果は同じでしょう。
アンケートのテーマは「今後、配偶者に気遣いたいことは何ですか?(複数回答)」。
これに対する妻の回答は7割が「夫の健康」、次いで約半数が「食事メニューや栄養バランス」でした。
老後のことも含め、夫の健康管理は妻の役目と考えている人が多いようです。
片や夫の回答の上位を占めたのは「思いやりを持って妻に接する」「旅行や外食でリフレッシュ」など、妻を思いやった気遣いでした。
よく耳にする熟年夫婦の問題は、積もりに積もった妻の不満が発端になるケースが目立ちます。
不満の内容は人それぞれでも、突き詰めれば、長年の夫の言動に妻の心が渇いてしまったのでしょう。
その証拠に「ひと言、ありがとうと言ってくれればいいのに」とか、「もう少しやさしい言葉をかけてくれたら・・・」と愚痴をこぼす妻たちのなんと多いこと。
「今後」は妻を気遣うつもりでも、それでは遅いかもしれません。
妻を思えど言葉や態度には表さない夫たち。
それと似たようなことを、長いお付き合いの顧客に対してもしていませんか。
妻も顧客も「自分を最優先してほしい」「特別扱いしてほしい」と思っているわけではないでしょう。
そこは長年の信用と信頼で「こっちはいいから、あっちを頑張りなさいよ」と寛大に構えてくれてはいると思います。
が、相手にも感情があります。
熟年夫婦の妻が不満を募らせて、ある日爆発するように、長い付き合いの顧客からも「いいかげんにしなさいよ!」と引導を渡される日が来ないとは限りません。
長いお付き合いだからこそ時には特別な感謝を表す。
たとえ相手が水臭いと感じても、好意を示されて嫌な気持ちになる人はいません。
さりげなく、でも気持ちを込めて。
親しき仲にも感謝ありでいきたいですね。