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間違いやすい敬語の使い方に要注意!

2019-08-23

職場の内線電話で他の部署からの問い合わせに「佐藤部長はお電話中です」と対応するのは問題ありません。

では、客先からの場合はどうでしょうか。

「内→内」の問い合わせには、上司を高めて「お電話中です」としますが「外→内」の場合は「電話中です」と状況を相手に伝えるだけでよく、敬語を使う必要はありません。

社外に対しては、上司も内側の人間として扱うため敬称も付けません。

「佐藤はあいにく電話中です」あるいは「佐藤はただ今、他の電話に出ております」とします。

社外の相手に「連絡事項を上司に伝えておく」と伝える場合「御社の意向は佐藤部長にお伝えします」とするのもNGです。

謙譲語「お伝えする」の敬意が上司の佐藤部長に向いていて、社外の相手よりも社内の上司を高めていることになります。

この場合は「申し伝える」を用いて「御社の意向は佐藤に申し伝えます」とするのが適切です。

このようにメールでも、社外の相手に対し社内の上司への敬語をそのまま使うケースが見られます。

しかし、社外に対しては社内の上司も「身内」であり「○○部長」といった敬称は使わず呼び捨てにし、敬語を使う対象も上司ではなく客先になります。

「内→内」「内→外」の敬語の使い分けを混同しないように注意しましょう。「さっそく企画書を読まさせていただきました」の「読まさせていただく」も「さ」は不要です。

謙譲語「~させていただく」が多用されていることからくる活用の間違いでしょう。

この場合は「読ませていただきました」または「拝読しました」とします。

「社内で検討させていただいてから、ご連絡させていただいていいですか」と謙譲語「~させていただく」を多用している文もすっきりしません。

敬語は一文にひとつとし「社内で検討後、ご連絡してよろしいですか」と問いかける形式にするか「社内で検討後、ご連絡いたします」と言い切ると文が短く簡潔になります。

「~させていただく」を使う前に、それ以外に言い換えることはできないかを確認してみましょう。