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電車で読むときは要注意!きっとやさしさに泣いてしまうから・・
2019-07-14
【タイトル】:夜廻り猫(1)~(4)
【著者】:深谷かほる
「泣く子はいねが~ んっ 涙の匂い」。
悲しい涙、うれし涙、悔し涙、やさしい涙、流さない涙。
さまざまな涙を抱えた人々に夜廻り猫の遠藤平蔵と仲間たちが寄り添う8コマ漫画です。
弱い立場にある人もつらい状況にいる人も、みんな頑張っている。
そんな人々を丸ごと肯定し、寄り添う平蔵。
瀕死の子猫を拾い、命がけで育てる平蔵。
平蔵と仲間たち、そして人のやさしさに思わず泣いてしまうかもしれません。
2017年手塚治虫文化賞短編賞受賞作。
「世の中は上から下まで見とけと言います」「努力が報われた幸運な人は得てして狭量」「不運・理不尽を知る者をこそ友としたいと思われませんか」。
人生、失敗続きで同窓会に行けないと言う50歳の女性に平蔵がかけた言葉に目が覚めた思いがしました。
成功しないのは努力が足りないせいと言ったり言われたりしながら「本当かな?」と思っていたからです。
人をあるがまま受け止めて、余計な口は出さないこと。
それがやさしさだと漫画の中の猫たちに教わりました。
世知辛い世の中、あなたにも私にも平蔵が必要です。