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世界にたったひとつの宝物を刺繍に変えて大成功!
2019-09-09
ワシントン州タコマ市に住む一主婦の手作りアートビジネスが話題を呼んでいます。
刺繍やマクラメ(麻紐類を結ぶ装飾品)、手編みを趣味とするジョーダン・ゴーは、彼女が第一子を妊娠中の2017年に独学で身に付けた手法のみで少しずつ作品化した小物の販売を開始しました。
彼女の商品アイテムのイメージの出どころは「おなかの赤ちゃん」「家族」「家」。
エコーで映し出された心臓の動きや、無邪気な指しゃぶりまで確認できる胎児の写真は、その家族にとっては計り知れず尊いもの。
その1枚を黒い木綿生地に白い糸のみを扱って刺繍で作品化しました。
次に彼女が手掛けたのはマイホームの外観をフレーム化した作品です。
家族の愛が宿る家を、手の平サイズの丸い枠に刺繍するのです。
両者とも素地アイテムは、持ち主にとってすでに世界にたったひとつのオリジナルであり、かけがえのない大切な宝物です。
それらを記録、保存、取り出して見返しては思い出にふける・・・。
これってスマホがあれば1分もかからずに終了してしまう動作なわけですが、刺繍作業により微に入り細に入り再現されているところに、人の心を動かし、目を留め、温もりを数倍化させるマジックが起こっているようです。
これぞバリュー・イノベーションの極致?(笑)。
刺繍で一刺し一刺し手を掛けた工程と、人々が愛でるビジュアルアイテムがもたらす相乗効果。
分析すればするほど、何とも綿密な戦略が隠されたジョーダンのビジネスといえます。
ただ実は、何もかもがスピード化され、しかもそれに慣れてしまっている時代に「あえてどこに時間をかけるのか?」が新鮮かつ想定外の「自然な温かみ」を生み出し、ユニークな付加価値として人々の心を引き寄せるのではないでしょうか。
刺繍から生まれた大きなビジネスへの可能性、あなどれませんね!