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波平さん理論は日本を救えるか?~その2

2019-08-09

(その2からのつづき)
 
「波平さん理論」が注目を集めています。

長寿漫画「サザエさん」の登場人物、磯野波平さんは新聞連載が始まった1946年以降、変わらずの54歳。

当時と比べて、現在の日本人はずっと若く、平均寿命も延びています。

波平さん理論とは、年金や健康保険などの社会保障制度は波平さんをモデルに設計されているので、現代社会にそぐわなくなっているというものです。

波平さん理論は社会保障制度に関する課題を浮き彫りにします。

ただ、それだけでなく、対象を自社に当てはめると、ビジネスモデルの老朽化といった、身近な問題点をも知ることができます。

金融業界に目を向けてみましょう。

銀行のシステムは、波平さんの世代を前提に作られています。

たとえば、波平さん世代は、就職後は結婚、子ども(子育て・進学)、住宅購入とイベントがあります。

なかでも、住宅購入では資金が必要になり、銀行はローンなどの商品を用意しています。

ところが、最近では、未婚者が増え、住宅は賃貸派の人が多くなりました。

従来の想定では網羅しきれない層が生まれ、銀行は顧客ニーズを細分化して、多様な金融サービスが必要になりました。

このほかにも、波平さん理論を当てはめることで、自身の課題が浮き彫りとなる分野があります。

小売業は消費が拡大することを前提に、店舗を展開してきました。

かつて、週末は、家族で百貨店に足を運び、買い物や食事を楽しむ姿がありました。

ところが、現代では、買い物はネット通販で済ませ、実店舗に足を運ぶ機会は減っています。

また、人口の減少により、消費の拡大も進まなくなりました。

ほかの分野でも、同様に、波平さん理論を当てはめることで、今、何をすべきか課題が明らかになります。

(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)