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岡山の税理士のウェブログ

アラセブママの忌憚(きたん)のない意見で大成功!

2020-02-28

ホームページを開くと目に飛び込んでくるのは自宅でミシンを前にカメラに向かって微笑む70歳くらいのごく普通のお母様(おばあちゃま)のパム。

決して「映え」を意識するわけでもなく、ただただページを大きく飾る白髪で小ぎれいなパムの写真に添えられたコメントは「インターネット様。

ボクのお母さんはもうあなたにうんざりです。

ウエブサイトのことなんてワケ分からないし、それは彼女のせいではありません。

きちんと話し合いませんか」とちょっぴり皮肉でユニークな語り口調。

実は、これはパムの息子スコッティ・アレンが起業をしたUX(ユーザーエクスペリエンス)サービス事業で、母親のパムはれっきとした「ユーザー体験」部長に任命されています。

ごく普通のアラセブママ的意見を、あるがままに思うがままに吐き出し、彼女なりに感じた各ウエブサイトの使い勝手の評価を告げて行くのです。

空き時間には高校生の家庭教師に出かけ、趣味はキルティング、オンラインでのお買い物も楽しみ、友人知人に好きなものは好き、ダメなものはダメ!と会話を楽しむ母親パムの人柄と日常を目にしながら、パム世代こそが「ウエブビジネス側がうっかり忘れてしまいがちなユーザーカテゴリなのではないか?」と気付いた息子スコッティ。

最も身近で現場の意見が言える存在であるシニア世代の母親を巻き込んでビジネスにしてしまいました。

良いサービス、良い商品の提供は、あらゆるビジネスに当然、問われる基本事項ですが、競合他社と差別化を図っていくためにはマーケティング用語の知識はゼロであっても、とにかく日常ベースでなんとなくオンラインを使用し、その体験をご近所で伝道師的にごく普通の日常会話に盛り込める人。

まさにパムのような存在を大切にすることではないでしょうか(笑)。

またそんな母親のアビリティーに目を向けたこのような二ッチブランドが、今後は益々活躍の場を拡大して行きそうです。

ちなみにパムの一苦言は75ドルで、ユーザー体験の依頼があるたびに同サービス料は息子のスコッティと折半だそうです!