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経営に必要なちょっと未来の透視術
2020-04-22
我が家の近所の商店街の中ほどですが、元クリーニング屋さんの取次店だった小さなスペースに「タピオカミルクティー」のお店ができました。
テレビ番組などで取り上げられて、新宿・渋谷・池袋あたりの繁華街では「100メートルに何軒あるのかな?」と首をかしげるほどです。
それが地元の商店街の中にポツンと1軒。
500ミリリットルのカップで540円をさて高いと見るか安いと見るか。
さあ、あなたならどちらでしょう?
ちなみに、そのお店の前のスーパーで売っている「のり弁当」は398円です。
それをシルバーエイジの方々がお昼ごはんに買って行かれる、そんな土地にタピオカミルクティー。
いいと思います。
たぶん私も一度は買いに行くかもしれません。
しかし、私のような年代になると、あのタピオカだけでお腹がいっぱいになりそうなので、いったいいつ飲んだらいいものか、糖質も多そうでカロリーはビール2リットル分とか・・・
だったらビールにしようか?などと飲まない理由のほうが多く浮かびます。
だとしたら、何人がその商店街を通るかは分かりませんが、その中で「流行に敏感な若い女性」だけが「ときどき」飲むような商品は、毎日どれくらい売れるでしょうか。
しかもバブル期を過ごした私たちは知っています。
タピオカの翌年はナタデココで、その次はクレームブリュレで次はカヌレがブームでした。
さあ、人の好みが激しく移り変わる世の中で、このお店はいったい何年くらい稼ぎ続けられるでしょうか?
経営とは「投資と回収のしくみ」です。
お店を作る際に使ったお金を回収するだけの純利益が得られるかどうかが大きな問題ですが、同じ場所に出すのであれば、対象者が「流行に左右されず、若い人から高齢者まで男女共に毎日食べる(使う)」ような商品のほうが、長く稼ぎ続けられているというのが経営の原理原則であり投資を回収できる可能性は高いですよね。
反対に言えば「投資をしない」で稼げる商売なら最強です!もし私に透視(トウシ)術があったら「投資使わず、糖質カット(トウシツカワズ、トウシツカット)」な絶品のスイーツの作り方を見つけてみたいものですね。