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あなたにとって「本当の豊かさ」とは何ですか？
2020-02-05
【タイトル】：「捨てる」「片づける」で人生はラクになる
【著者】：斎藤茂太
歌人の斎藤茂吉の長男として知られる精神科医の著者が、心豊かに生きるためのモノとの付き合い方について書いたのが本書です。
心地よく暮らすには「とにかく要らないモノは捨てなければならない」というのが本書の軸で、モノを捨てられない心理、モノを溜めることの弊害、モノを捨てることの効用などを精神科医としての視点やユーモアを交えながらエッセイ風につづっています。
本書の最大の魅力は文章からにじみ出る著者の優しさ、温かさです。
著者は２００６年に90歳で亡くなりましたが、今でも過去の著作を再編集した新刊本が出るのは、その言葉に励まされる人が多いからでしょう。
著者は「日本人は余白を大切にしてきた」と言い、「モノを得ることのために、あくせくする生き方」、欧米の「成功法則的な生き方」は日本人に合っていないのではないかと分析しています。
グローバル化で価値観が多様化しているからこそ、自分にとっての豊かな生活とは何かを考えることは重要だと感じます。
たまに読み返しては、書類や引き出しをごそごそと片づけています。
