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外国語を学ぶということはどういうことかを改めて考えさせる本
2020-01-29
【タイトル】:ロシア語だけの青春 ミールに通った日々
【著者】:黒田龍之助
ロシア語のプロで外国語に関するエッセイで知られる著者が、代々木のロシア語学校「ミール・ロシア語研究所」で学んだ日々をつづりました。
発音を重視するこの学校で、高校生だった著者がせっせと例文を覚えて、厳しい発音指導を受けながらロシア語を体育会式に「体で覚える」様子が描かれているのですが、教科書の笑えない小話につっこんだり、単語テストのマニアックな言葉にまごついたりと、なんだか楽しそうです。
外国語を学ぶとはどういうことかを考えさせる一冊です。
「ロシア語だけの青春」と言えるほど、青春時代にひとつのことに打ち込んだ著者をうらやましく思いながら読みました。
そこまで打ち込めるのは興味があるからで、動機の大切さを再認識しました。
著者は学生時代にロシア語通訳の仕事を経験し、外国語のプロを目指すようになった頃に「どんな単語も好き嫌いを言わずに覚えなきゃ」と考えるようになったそうです。
「好き」を貫くには「嫌い」も引き受ける必要がある。
この逆説的な発想はどの仕事、どの勉強にも通じるものがありますよね。