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『ファースト・マン』:2018年アメリカ映画
2020-04-03
アカデミー賞を席巻した『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督と主演のライアン・ゴズリングが再びタッグを組んだ最新作です。
製作総指揮を務めたのはあのスティーブン・スピルバーグ。
この豪華なメンバーを見ただけでも嫌でも期待が盛り上がりますよね。
月面着陸計画という史上最も危険なミッションを、アポロ11号の船長であるニール・アームストロングの視点で描いていきます。
1961年、空軍でテストパイロットを務めるニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は幼い娘のカレンを病気で失います。
その悲しみを払拭するかのようにNASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募しますが・・・。
ヒューストンの有人宇宙センターで過酷な訓練を受けながら、月へ行くまでの気の遠くなるような訓練や苦しみ全てがリアルに感じられてまるで自分自身が体験しているかのようです。
さまざまな訓練が体験型アトラクションのようで、ドキドキや激しい緊張感でかなり濃密な時間が過ごせます。
もうすっかり気分は「目指せ!宇宙飛行士」という感じです。
寡黙で弱音を吐かない彼の心は、微妙な表情からしかうかがえず、本当にドキュメンタリーを見ているかのようです。
もちろん、彼の心の声も聞こえません。
ドラマティックな音楽をバックに、心情を大仰に吐露することもなく、淡々と訓練を積み重ねていきます。
そのストイックさは、まるで修行僧のようです。
こんなにも苦労をして、我慢をして、ようやくたどり着いた月のなんと美しいこと!本当に美しい映像です。
涙をこぼさずにはいられません。
号泣というよりは、胸に熱い何かを感じてうるうる込み上げてくるのです。
この作品は、第91回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞しました。
別世界を体験できるのだから当然ですよね。
強い悲しみに囚われたとしても、少しずつ前に進んでいけば、いつかは希望したところにたどり着ける。
そんな希望を感じさせてくれる作品です。
落ち込んだとき、ぜひご覧ください。
きっと元気が出ますよ!