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1000年経っても人は変わらない?
2020-06-16
【タイトル】:本日もいとをかし!!枕草子
【著者】:小迎裕美子
「春はあけぼの~」で知られる清少納言の随筆『枕草子』のうち、漫画家である筆者が共感したという部分を漫画にしたのが本書です。
人事があれば早く知りたいとか、大人のうわさ話を聞いていた子どもが本人の前で言ってしまうのは気まずいとか、「ずっと友達だよね」と約束していた女性同士が最後まで仲がいいことはめったにないとか、身もふたもないことを1000年前の人も考えていたとは感慨深いです。
大学教授による解説も付いています。
続編に紫式部の日記を漫画化した『人生はあはれなり…紫式部日記』があります。
絵のタッチはギャグ漫画調で古文の入門編として楽しめます。
「春はあけぼの~」の描写が美しい『枕草子』の中で、現代では口にするのをためらうような毒舌も披露していたと知って苦笑いしました(内容は読んでのお楽しみ)。
平安時代の人だって人は人。
良かれ悪しかれ、本質はそれほど変わらないのでしょう。
『枕草子』は何人かの有名作家が現代語訳を出版していますが、手軽に読めるのが漫画のいいところですね。
とてもおすすめの一冊です。