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非日常」を「日常」になじませて大成功!

2021-11-30

アメリカでは「Head Wear(ヘッドウエア)」と称されるかぶりものアイテム。

その中でもターゲットを「王冠(クラウン)」に特化してビジネスを成功させた女性がチェルシー・シールスです。

オーストラリアのメルボルン出身の彼女は、花飾学への強い情熱が功を奏して10代の頃からフローリストとしてキャリアを積んで活躍してきました。

そこではもちろんハンドメイドの「花の冠」も一商品としていたのですが、同時に趣味としてナイショで創作をしていたかぶりものが、貝殻を散りばめた王冠です。

そもそもの動機は、子どもの頃に負ったおでこの傷痕を、とにかくなんとか隠したかった・・・のだとか。

ビーチに足を運べば、それぞれが唯一無二の貝殻を拾い集め、小さめの王冠には20個程度、さらに手のこんだ大きめのデザインには50個以上を施し、思うがままに並べ合わせては世界にオンリーワンの王冠ができあがります。

カチューシャやヘアピンとは異なり、実用性とは掛け離れた「ぎょうぎょうしい」とも思われかねないユニークなシェル王冠。

ただ、彼女の創造性あふれる作品には、単なるコスチューム備品と呼ぶには不釣り合いな不思議でマジカルチックな輝きが備わっているのです。

自身の癒しとして王冠づくりを楽しみながら満足をしていたチェルシーですが、2016年前後に再来したマーメードブームをきっかけに数作品をウェブサイトにアップしたところ、アメリカ中からまたたく間に注文が舞い込むことに!

貝殻の寄せ集めでできあがった王冠は、マーメードの模倣コンテストやパーティー用に購入されることはもちろんですが、同商品が秘める本当のパワーとは「まねごと用」としか捉えられていなかった「王冠をかぶる」行為をアイコン化させ、見事に日常になじませてしまったところでしょう。

クイーン気取りというよりも、王冠を帽子のように楽しむアメリカン・ギャルたちは、もしやチェルシーのビジネスコンセプトである「ファンタジーの現実化」の魔法にかかっているのかもしれませんね!