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岡山の税理士のウェブログ

世界的な苦境を臨機応変に方向転換して大成功!

2020-09-04

「“煙から消毒剤へ”って何のこと?」。

これは地域新聞紙に実際に掲載された見出しですが、スモールビジネスの華麗な転身が話題を呼んでいます。

2005年に「Froggy's Fog(フロッギーズ ・フォグ)」を出店して以来、オーナーのアダム・ポーグが販売し続けるメイン商品は、煙霧機や人工降雪機などの噴射に使用する流体材料。

ディズニー、シックス・フラッグス、ユニバーサル・スタジオなど世界的な大手を顧客とするも2020年4月現在、新型コロナウイルスの影響を受けすべてが閉鎖の状況が続きます。

続く納入先はブロードウェイ、観光ツアー、アイスリンク、コンサート会場、身近なところでは学校行事、教会のイベント、バースデーパーティ、ナイトクラブやバーなどなど。

実に広範囲でありながらもすべてが閉鎖、お客さまゼロの窮地に陥りました。

「転身」のきっかけが訪れたのは、商品のひとつであるグリンセリンの販売値が急上昇を見せたときです。

通常は1カ月で販売する量を、何と1日ごとに完売し始めたのです。

これは手指の消毒剤が店頭から一切消えてしまったことにより、ホームメイドを試みる人が急増したことの兆候でした。

そこでアダムは、既存の製造ラインを利用して消毒剤の製造を検討します。

可燃元素の取り扱いや配合など連邦やWHOの要求事項をかなえた上で、ついに手指消毒剤のボトル製造開始にこぎつけました。

エタノールを使用することから、地元や近隣州の蒸留酒製造所との連携も築き、新たなビジネスラインの誕生です。

一時は従業員を守ることも不可能な状況で頭を抱えたアダムですが、今や消毒剤のみで想定外の売り上げが続き、1シフトから3シフト体制への変更も求められています。

地域の医療機関、消防署、警察署へは無料寄付にて同商品を納める町の小工場。

世界的なパンデミックから与えられたヒントを元に、立ちどころに苦境を煙に巻き方向転換に挑んだフロッギーズ ・フォグ社は今後、何が起きようともまさに怖いものなしでは!

最後に、どうか皆さまもご自愛ください。