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廃棄物処理施設で活用可能な各種税制優遇措置

2021-05-18

産業廃棄物処理事業振興財団では、廃棄物処理施設において、活用可能な各種税制優遇措置について、より一層積極的に活用を図るため、最終処分場、一般廃棄物処理施設、石綿関連廃棄物処理施設、PCB廃棄物処理施設を対象とした制度に係る税制優遇措置をPRしております。

そもそも産業廃棄物とは、事業活動において発生した特定のごみであり、大量に発生するため、資格や許可を得た人によって保管や収集運搬、処理がされるものをいいます。

最終処分場を対象とした制度では、維持管理積立金損金算入制度(特定災害防止準備金制度)があり、対象は、一般廃棄物・産廃廃棄物の最終処分場(埋立期間中)です。

同制度は、維持管理積立金の積立時に、積立金を損金又は必要経費に算入することができ、この特例措置の申請においては、適用額明細書の提出も必要で、制度の期限は2022年3月31日となります。

2020年度税制改正において、損金算入可能な限度額が、すでに2020年4月1日から都道府県知事による通知額の60%(改正前100%)に引き下げられております。

また、最終処分場を対象とした制度では、最終処分場内で処分するために使用する機械の軽油引取税免除制度があり、最終処分場内において専ら廃棄物の処分のために使用する機械の動力源の用途に供する軽油に係る軽油引取税については、課税免除となり、制度期限は2021年3月31日となります。

一般廃棄物処理施設等を対象とした制度では、公害の危害防止のために設置された施設又は設備(廃棄物処理施設)に係る固定資産税の軽減制度があり、対象のPCB廃棄物、廃石綿等及び石綿含有産業廃棄物の処理施設では、この特例措置の適用により、PCB廃棄物処理施設の場合、固定資産税についての課税標準となる価格が1/3(廃石綿等及び石綿含有産業廃棄物処理施設の場合1/2)となります。

また、対象が一般廃棄物の最終処分場及びごみ処理施設では、この特例措置の適用により、一般廃棄物の最終処分場の場合、固定資産税についての課税標準となる価格が2/3(ごみ処理施設の場合1/2)となり、これら一般廃棄物処理施設の適用期限は、2022年3月31日となりますので、該当されます方はあわせてご確認ください。

(注意)

上記の記載内容は、令和3年3月1日現在の情報に基づいて記載しております。

今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。