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自分たちが欲しいものを商品にして大成功!

2023-12-30

「商売に関する知識はゼロに等しかった・・・」と2015年の起業当時を語るテキサス州在住のジャスティン・メヤーズ。

スモールビジネスをスタートしたきっかけはごくシンプルで「(欲しいものを)探したけれど無かったから・・・」というもの。

もともと健康志向でクロスフィット(基礎体力向上)・トレーニングを好み、食事にも気を使っていたジャスティンは、同時期に高校のサッカー部で膝を傷めた弟ニックのために、回復を少しでも早められたらと質の良いボーンブロス(骨付き肉や骨と野菜を長時間煮込んで作るスープ)の入手を試みました。

スーパーフードと呼ばれて栄養価が高く、セレブたちの推奨もあって注目を浴びていた同食品ですが「添加物無しの高品質」「長時間煮込む調理時間を短縮」「冷凍されておらず、そしてお手頃価格」の3つの条件を満たすものがまったく見当たりません。 そこで思い立ったが吉日。

ジャスティン&ニック兄弟は、レシピの試行錯誤と同時進行で何十件ものパッケージ会社をあたり、パントリー内保存での高品質維持を2年間保障可とするブランド「Kettle & Fire(ケトル&ファイヤー)」を打ち立てました。

そこから3年後に、米国ではボーンブロスの大ブームが巻き起こるわけですが、20代にして先見の明があったジャスティンの「気づき」に頼って自社商品を紹介したターゲットとは、パレオ・ダイエット愛好家コミュニティー。

「パレオ食」とは「旧石器時代食」とイコールです。

当時すでに80万人のメンバーが在籍していた同コミュニティーでは、高品質ボーンブロスの効能を知る人も多く、ただ問題は「骨や肉を長時間煮込む作業に時間を費やせない」ことでした。

日々時間に追われる「古代食を好む」現代人メンバーに重宝され、需要を拡大させるチャンスを手にしました。

無知のまま小売業のビジネス界に飛び込み7年が経過。

サスティナブルがうたわれる昨今、環境も心身も美しく維持することを目指す社会になんともうまくハマったメヤーズ兄弟のニッチ商品。

彼らの快進撃のサスティナブルもまぶしい限りです。