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メタバースがもたらすビジネスチャンス~その2
2022-10-02
(その1からの続き)
最近、話題となっているメタバース。
インターネット上の仮想空間にアバターで参加し、他者とコミュニケーションするものを指します。
ただ、メタバースの浸透により議論が必要になる事項も生じています。
一例を挙げると、「私とはだれなのか」という「自己観」です。
現実ではおとなしく腰の低い人が、メタバースの仮想空間では強気で大口をたたく人で通っていることもあります。
両者を分けて行き来する人もいますし、両者を混同し混乱する人もいます。
このとき、リアルの世界で生きる「私」と仮想空間にいる「私」とは別物でキャラクターも異なりますが、両方とも「私」です。
私とはだれなのか、私以外を決める境界は何か、定義や基準が必要です。
また、メタバース上の「私(アバター)」をグループ数名で運営しているケースもあります。複数で運営している場合、不動産や金融の分野では、「私がだれか」は極めて重要です。
Aさんにお金を貸したと思っていたが、実はAさんとBさんが一つのアバターを共用していたため、見知らぬBさんにお金を貸していた、ということも起こります。
今後、メタバースにおける「私はだれか」はさらに議論が深まることが予想されます。
ところで、メタバースが最初に注目されたのは2000年代半ば、米国のゲーム「セカンドライフ」が人気になったことが一つとしてあります。
この時も、セカンドライフ内の土地が高値で取引されました。
また、大手企業がセカンドライフ内に広告を出し、話題にもなりました。
ところが、やがてブームは去り、人気は衰えていきました。
今回のブームはいつまで続くのか、それとも私たちの社会に定着し、一人一つ以上のアバターを有することが日常となるのか。
しばらく目が離せません。
(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)