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令和7年度税制改正~住宅ローン控除のおさらい
2025-07-05
◆ 令和7 年度改正は去年を踏襲
住宅ローン控除は令和6 年までという区切りが結局「去年と制度はほぼ同じ」ということで、令和7 年末までの税制となりました。
ただ、ここのところ住宅ローン控除の条件が細分化されており、大変分かりにくくなっていますので、おさらいもかねて条件を見てみましょう。
◆ 子育て世代への優遇
去年比較で住宅ローン控除の借入限度額等に変動はありません。
新築・再販住宅の性能と、子育て世代への優遇は以下の通りです。
◆ 子育て世代等
新築・再販住宅/借入限度額
・認定住宅/5,000万円
・ZEH水準省エネ/4,500万円
・省エネ適合/4,000万円
◆ 子育て世代以外
新築・再販住宅/借入限度額
・認定住宅/4,500万円
・ZEH水準省エネ/3,500万円
・省エネ適合/3,000万円
子育て世代等とは、18 歳以下の扶養親族がいる家庭か、自身もしくは配偶者のいずれかが39 歳以下の場合が該当します。
省エネ基準等に適合しない「その他住宅」は、令和6 年6 月30 日までに建築されたものが控除対象だったため、令和7 年からは全面的に控除が受けられなくなります。
◆ 新築床面積要件と所得要件
通常住宅ローン控除は50 平方メートル以上の床面積がなければ受けられませんが、合計所得金額が1,000 万円以下であれば40平方メートル以上でも住宅ローン控除が受けられる特別措置も1 年延長されています。
なお、50 平方メートル以上の床面積の場合でも合計所得金額が2,000 万円以下でなければ住宅ローン控除は受けることができません(令和5 年12 月31 日までに適用の場合は3,000 万円以下)。
◆ 金利が低いから下げたのに
現在、住宅ローンの金利は徐々に上昇を続けています。
おそらく来年以降も続く住宅ローン控除ですが、過去に会計検査院の指摘で「1%では金利を超える場合もあり不適切」ということで0.7%に控除率を下げた経緯があります。
金利が上がり続ければ再び1%にすることはあるのでしょうか。