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岡山の税理士のウェブログ

AI時代を生き抜く~理解・知識・環境の三本柱

2025-12-20

◆ 広がる「シャドーAI」
 
最近よく耳にする「シャドーAI」という言葉をご存じでしょうか。

これは、会社の正式な承認を得ないまま従業員がAIツールを使ってしまうことを指します。

調査によれば、従業員の7割以上が生成AIを使い、禁止されても半数近くは「それでも使う」と答えているそうです。

便利さに惹かれ、「とにかく試してみたい」という気持ちが先に立ってしまうのは理解できるところです。

◆ 見過ごせないリスク

しかし、その裏には見過ごせないリスクも潜んでいます。

実際に大手企業では、エンジニアが対話型AIに機密コードを入力し、外部に流出してしまった事例も報告されています。

また、生成AIの誤情報に振り回されれば、判断を誤る危険もあります。

ちょっとした油断が大きな損失につながるかもしれないのです。

◆ 背景にある2つの要因

このような状況の背景には2つの要因があります。

ひとつは、経営層を含め企業全体のAIに対する理解不足。

日本のAI利用率は世界平均を大きく下回っており、経営陣の慎重な姿勢と現場のニーズの間にギャップがあります。

もうひとつは従業員側の知識不足です。

「機密情報を入力しない」「結果を鵜呑みにせず確認する」といった基本的なルールが徹底されていません。

特にデジタルに慣れた若い世代には、明確な指針や教育の機会を与えることが欠かせません。

◆ 解決のカギは「安全な環境」

そして、解決のカギは「安全な環境を用意すること」にあります。

ChatGPT EnterpriseやMicrosoft 365 Copilotなど法人向けAIは、学習にデータを使わず、高度なセキュリティ機能を備えています。

こうしたツールを企業が導入し「安心して使える場」を整えることで、未承認での利用は自然と減り、生産性向上の正式な手段へと変わっていくでしょう。

◆ AIは経営のパートナーへ

リスクを恐れて利用を避けるのではなく、企業理解・教育・環境整備を通じて活用を正しい軌道に乗せることが重要です。

AIは一過性の流行ではなく、今後の経営を支える戦略的パートナーとなり得ます。

企業が主体的にその関係を築けるかどうかが、競争優位を左右するでしょう。



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